フォルスコリンと緑内障
フォルスコリンと緑内障
フォルスコリンは、緑内障を予防する効果・効能があるといわれています。
フォルスコリンは、どのようにして、緑内障に作用するのでしょうか。
緑内障とは、視神経という器官に障害が起こり、
視野が狭くなる病気で、治療が遅れると失明に至ることもあります。
特に中年期に多い病気で、緑内障の進行は非常に遅く、
病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。
そのため、症状がない間は、
綿密な眼科検診をしなければわからないことも多いのです。
緑内障による視神経の障害は、
眼圧が上昇することによって引き起こされます。
眼圧とは目の中の圧力、つまり「目の硬さ」のことをいいます。
目の中で一定量の房水が作られ、
それと同じ量が目から流れて排出されることで、眼圧は一定に保たれています。
ところが、目の中で作られる房水の量が増えたり、
流れ出る量が減ると眼圧は上がります。
正常な眼圧であれば、目の形の維持や、
目の中の血液の流れを正常化してくれますが、
眼圧が高すぎると視神経を傷つけてしまいます。
ちなみに眼圧は、10〜20mmHgが正常範囲とされています。
また、緑内障により急激に眼圧が上昇すると、
吐き気や頭痛、眼の痛み、目のかすみの原因になります。
また、緑内障といっても、症状や原因によって5種類あります。
@原発開放隅角緑内障
房水の出口である線維柱帯が徐々に詰まってしまい、
眼圧が上昇し、ゆっくりと進行していきます。
A正常眼圧緑内障
眼圧が正常範囲である10〜21mmHgでも緑内障になる人がいます。
これを正常眼圧緑内障と呼び、開放隅角緑内障に分類されます。
緑内障の約7割が正常眼圧緑内障であり、とくに日本人に多い緑内障です。
B原発閉塞隅角緑内障
目の隅角が狭くなり、房水の流れが妨げられ眼圧が上昇します。
C発達緑内障
遺伝的に眼内の水分調節の機能が未発達が原因でなる緑内障です。
D続発緑内障
外傷、角膜の病気、網膜剥離、目の炎症など、
他の目の疾患による眼圧上昇や、薬剤による眼圧上昇が原因でなる緑内障です。
フォルスコリンは、緑内障による眼圧上昇を抑え、
眼圧を低下させることによって緑内障を予防するとされています。
とある実験で、フォルスコリンを配合した目薬を点眼したら、
眼圧が下がったという結果がでているのも事実です。
実際、フォルスコリンは、点眼薬の配合成分としても利用されています。